丁寧なひと

四辻の齋嘉/桐生
そこは
とても丁寧な風が流れていて
変な言い方だけれど
燗酒を飲んだときの
深く沈んでいく和らぎに似ているなと思った
一昨日からモヤモヤと
胸に居座っていた不安はさらわれ
生温かい風と蝉の大合唱が響く
あぁ、丁寧とはこんなにも心地よいものか
探していた答えの欠片に出会えた気がした



(とんこ)


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