餅つき

麋角解
さわしかつのおつる

毎年12月28日は
ばあちゃんの家で餅つきがある
昔は釜戸で餅米を蒸し、杵と臼で搗き
昼には子供達のお楽しみ
つきたての餅を一口大にちぎり
辛味、きなこ、納豆に絡めて
のし餅、鏡餅、あんころもち
正月には当たり前のように
そんな餅が食卓にあった

じいちゃんが亡くなり、
釜戸と土間のある家は建て直され
餅は機械でつくようになった
私は大人になり
従兄弟たちもまた大きくなった

今年は約30年ぶり⁉︎
餅つきに参加した
搗き手(実際に餅をつく作業は機械だが)は
母を含め、皆70代だ
用意した米の量は13升

熱々の餅をのす母の姿はかっこよかった
それに比べ、私は下っ端(ラップ係)
70代をナメてはいけない



(とんこ)
次々と蒸されていきます
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